JW専用ノートアプリ 「JW Notes ベータ版」を使ってみた その2
さて、今回は前回に引き続いてJW Notesの便利な機能について解説をしていきます。
JWNotesはノートを作成できるのはもちろん、そのノート内に記入した聖句をアプリ内で表示できるというのが最大の特徴です。
JWLibraryとノートアプリを同時起動させて、画面分割表示させる必要も、アプリ切り替えキーで行ったり来たりする必要もありません。
講演者が紹介した聖句をメモしたら、そのままその聖句が表示されますから、印刷版の聖書を手元から開くよりもはるかに早く聖句を見ることができ、考える作業により長く集中できます。
記録し、聖句を開く、という2つの作業をこのJWNotes一つだけでこなせてしまうのは便利なことこの上ありません。
聖句参照のための下準備
アプリを起動したら、まずは左からサイドメニューを開いてBible(聖書)カテゴリを選択します。
するとこのアプリがなぜ新世界訳聖書のデータを必要とするのかその主な目的が説明されたインフォメーションが表示されます。開発者はものみの塔聖書冊子協会のどんな出版物の電子データもアプリのコンテンツとして含めるつもりはないという考え方のようです。このあたりは著作権が関係しますからよく理解できます。聖書のデータは聖句の表示のみを目的としているようです。
制作者の考えを読んで理解したなら、下のチェックボックスにチェックをいれるとダウンロードができるようになります。
ダウンロードをタップすると、いろいろな言語の新世界訳聖書が表示されます。改訂版が出ている言語であれば、それも表示されます。
Japaneseで検索するか、頑張ってスクロールさせていくと、日本語版新世界訳聖書が見つかります。タップして選択すると(オンライン状態であれば)ダウンロード画面になります。
JWPUB(おそらくJWパブリケーションの略)という部分をタップするとダウンロードが始まります。
圧縮されたデータの展開は自動的に行なってくれるようです。
もう一度サイドメニューを開いてSettings(設定)を選択すると、ダウンロードした聖書データの一覧が表示されます。
複数の言語をダウンロードして保存してあるなら、データ名右端の二本線をタッチしたまま動かすことで、並べ替えることもできます。
Bible order(聖書の略称)
上の画面で、右ペインの聖書の部分をタップすると次のような略称の一覧と短縮形の両方のリストが表示されます。
数字はただのナンバリングですので、使うことはありませんので気にしないでください。右下のRefreshについては残念ながら私もよくわかりません。
これらの略称は暗記しても良いと思います。すでに紙のノートでこの略称を用いて記述してきた経験がある方であれば、そんなに大変ではないかと思います。
これで下準備は終わりです。
ノートに記録した聖句が自動的に識別される
実際にノートの中で聖句を記述してみましょう。
略称は短縮形でも書名でも認識されます。
少しでも文字数が少ないほうがノートは楽ですから、頑張って全部覚えてしまいましょう。日本語でノートを取るとしても、英語の聖書データもダウンロードして英語の短縮形略称を覚えるなら、漢字変換による時間ロスを減らせます。
記述には幾つかルールがあります
①聖句と章や節の番号間に半角スペースを入れること。
②章や節の番号は半角数字を書くこと。
③幾つかの連続した節を表示したい場合はハイフンで最初と最後の節をつなぐ。
これらのルールはWatchtowerLibraryやものみの塔オンラインライブラリでも通用します。
上記のルールにのっとって聖句を記入して確定するとアンダーラインが入ります。
その聖句がデータにリンクされた証拠です。
もしアンダーラインが付かないのならルールを逸脱しています。もう一度確認して正しいスタイルに修正しましょう。
アンダーラインが付いた聖句をタップするとご覧のように聖句がポップアップ表示されます。
これで、引用された聖句をわざわざ入力する必要がなくなりました。
ノートはスッキリしますし、あとから見直すのも便利で良いことだらけです。
ちなみに、複数の言語の聖書をダウンロード済みであるなら、それらの言語がリストの順番通りに表記されます。
便利すぎてちょっと感動しました。
今回ははここまでです。JW Notes とても便利で良くできたアプリなので、ぜひ活用してみましょう。これだけの完成度で完全無料なのですから最高です。
ではまた次回。
JW専用ノートアプリ「JW Notes ベータ版」を使ってみた その1
みなさんこんにちは~。言語ばかりに話題が偏るのもアレなので、このあたりで少し、別の話題を挟んでみることにしました。
集会中にノートをとるためのアプリとして、これまで当ブログではOneNoteやEvernoteを紹介してきました。*1
タブレットだけを持って集会に行けると楽で、空いた手で妻の手荷物を持ってあげられるというメリットもあって、集会中のノートもアプリで取ってみたいなと思い、Google Playを検索してみた所、β版(開発途上版)ではありますが、なかなか面白いアプリを見つけてしまいました。
JW Notes(JWノーツ)ベータ版
その名もJWNotes。同じ名前の別アプリもありますが、機能的にはこちらのほうが便利だと思います。理由は後述。
このアプリは一応ベータ版(動作検証のためのテスト版)で、まだ正式にリリースされてはいません。また、ストアから突然姿を消したとしてもおかしくないので、ほしい方は今のうちにどうぞ。
インストールしたところ、感謝されてしまいました。類似アプリも色々ありますね。こういったユーティリティ系のアプリがどんどん開発されるのもAndroidの面白さです。
インストールの際に、いろいろな権限を要求されます。ちなみに注意書きにあるような広告表示も無ければ、アプリ内課金もありません。ベータ版なので、この辺の整備が後回しになっているのかなと私は解釈しましたが、もしこの点について不安を感じるのであればインストールはしないほうがよいでしょう。自己責任です。
とりあえず私は、インストールして話を進めます。
アプリ起動
このアプリは、ホーム画面は書き溜めたノートの一覧になるようです。各ノートの頭文字が連絡先リストのようにイニシャライズされ、自分で日付は自動的に記入されます。話を聞いた場所は、ノートを作成するときに自分で設定します。(設定の仕方はいずれ説明します)
ホーム画面の右下のプラスマークをタップすると新しいノートを作成できます。もうすっかりおなじみのデザインです。このJW Notesはかなり意図的にJWLibraryのデザインをインスパイアしています。イメージカラーはパープルで、サイドメニューも左からスワイプして開くとろこにそれを感じます。
また、ノートの作成画面も、Office系に準じたとても素直なインターフェイスになっています。動作確認を兼ねて試し書きは英語でやってみましたが、いろんなフォント(書体)にできて楽しかったです。
もちろん、日本語入力でノートを取ることができます。
集会中に実際に取ったノート
日頃からWordなどを使っている方にはまったく問題がないメニューバーです。統一感のあるデザインでうるさくありません。
設定画面を開く
ホーム画面の左上隅のハンバーガーアイコンをタップするか、画面左端からスワイプ操作を行うとアプリのメニューバーを呼び出すことができます。
残念ながら、まだ日本語対応していませんので、操作系はすべて英語表記ですが、表示される英語は難解なものではなく、常用表現ばかりですので使いながら覚えてしまいましょう。
上から順番にMeetings(通常の集会)、Assembly(巡回大会)、Convention(地区大会)、Overseer(巡回監督の訪問)、Special(特別集会)などと使い分けることができるでしょう。本アプリにはアプリ内ノート検索機能が搭載されていないため、こうすることで、多少ノートを整理されます。
Bible(聖書)というのは、ダウンロードした聖書データです。これは、JWLibraryの聖書カテゴリとは使い方が全く異なります。(後日説明)
設定画面を開くと、私はフェイスブックアカウントでログインしました。協会のJWPUB.orgドメインでないプライベート用のアカウントです。
設定メニュー
聖書
一番上のBible(聖書)カテゴリがなかなか便利です。なんと、自分のノートに聖句を書くとそれがダウンロードした聖句データにリンクされ、タップすることで聖句を表示させることができるようになります。このやり方は次回の記事で説明します。
アカウント
アカウントカテゴリではアプリ使用者のプロフィールを変更したりできます。一応電話番号を追加できたりしますが、そうする必要はないでしょう。自分から発信する情報をできるだけ減らすのも智慧の道です。
言語
Language(言語)カテゴリを開くと対応言語が表示されます。
法的なもの
製作者の方針がいろいろと英語で書かれています。たぶんアプリ開発のスキルがある兄弟ですね。
今回のまとめ
ユーザーインターフェースも非常に素直なデザインとなっており、Office系のワープロソフトをお使いの方であれば、迷うことはないでしょう。ノートアプリとしては機能が少なめで、他のノートアプリにはないJW向けの特別な機能があるのがグッドです。
おまけ
まだまだ、ハイブリッドなタブレットの使い方を見かけることがよくありますね。写真はそれを集会後に再現してもらったものです。
たまに、タブレットを下敷きとして講演のノートを取っている人を見かけることがあります。
ボールペン先は、超ドリルの刃先と同じぐらいの非常に硬い材質の金属が用いられています。写真のような使い方をすると、保護フィルム無しでは画面に傷が付きかねないので要注意です。
JWLanguage(Android版)を使いこなす 第11回 オーディオレッスンについて
さて、コレクションのレッスンの最後に紹介するのは、オーディオレッスンです。一番勉強している感覚になれるオーソドックスなスタイルのレッスンです。
レッスンの上に「単語の学習」と書かれていますが、このレッスンで表示されるのは単語とは限りません。コレクションにフレーズを登録したのであればそのフレーズも設問に含まれます。
このコレクションの最初のフレーズから表示されます。このレッスンでは、コレクションに登録した並び順で単語またはフレーズが表示されますから、会話の流れをつかみやすいレッスンになっていると言えるでしょう。
レッスン中は音が出ているフレーズのほうの背景が緑に、文字が白抜きになります。皆さんのお手持ちの実機で確認してください。
さて、上のスクリーンショットではグレーアウトしてしまい見づらくなって恐縮ですが、画面下のバーに注目です。
日本語>一時停止マーク>英語(倍率1)>一時停止マーク
という表示になっているのがおわかりでしょうか。再生中は、今どの部分を再生しているかが黒文字に変化します。
この組み合わせはバーの右端の「編集」をタップすることで自由に選択できます。
編集をタップすると下のような画面になります。
「再生方法をカスタマイズ」を開いたところ
さらにオリジナルの再生メニューを自分好みにエディットすることもできます。エディット中には
3種類の再生速度と再生する言語の種類を1つの再生アイテムとして設定することができます。そうした設定を自由に入れ替えることができます。
言語の種類の部分では一時停止を選択したり、その再生アイテムだけを削除することもできます。
もちろん再生アイテムを追加して行けば、同じフレーズを何度も何度も再生されることもできますし、始めは遅く(1/2の速度)、次は少し遅く(3/4の速度)、最後に普通の速さ(1xの速度)で再生させるということも可能です。
再生アイテムの編集が完了したら最後に「保存」をタップするのを忘れないようにしてください。
こうしてレッスン形式を自分の好きなようにデザインできるのはとても良いと思います。また、自分好みに細かくカスタマイズできるので言語の修得につきまとうストレスを軽減できると思います。
連続紹介してきたこれらのレッスンは「単語・フレーズ」カテゴリから始めることもできます。そちらは、ひとつのトピックに関係するすべてフレーズのレッスンになりますので、基本的な会話が出来るようになってから、取り組むほうが良いと思います。
次回は、子どもたちが大好きなピクチャカテゴリーを紹介する予定ですが、その前に、ちょっと解説しておきたいJW向け無料アプリをいくつかレビューして行くつもりです。
こんな時期なのに家では蚊が生き残っています。エホバはなぜこんな吸血昆虫を創造されたのでしょうか・・・
では、ごきげんよう。。。
JWLanguage(Android版)を使いこなす 第10回 「フラッシュカード」のレッスン
解説に入る前に、本日マイナーアップデートが来ていたようです。
アップデート後のバージョンナンバーは2.6.5になっています。
今回のアップデートは小さなバグフィックスとパフォーマンスの改善ということで、大きな変更は体感できません。機種ごとに環境の異なるAndroidではどんなバグが出ていたのか突き止めるすべもなく、そのあたりは不分明です。
アップデート後私の環境ではコンテンツをうまくロードできないという症状が発生しました。とりあえず端末を再起動してアプリショートカットを作り直すことで解決しました。
それで、アップデート前に、あらかじめホーム画面のアプリショートカットを一時的に削除しておくほうが良いのかもしれません。
フラッシュカードについて
「またたき」を意味する「フラッシュ」という語を含むだけに「フラッシュカード」のレッスン、は知的瞬発力を鍛えるレッスンと言えます。
それを踏まえますと、絵ではなくテキスト形式でのレッスンではイメージだけで捉えるということに限界がありある程度のスピードで頭打ちになります。
ご自分のできる範囲で何度も挑戦して、できる範囲で少しずつスピードを上げていくのが良いかと思います。
いずれにせよ、同じ刺激を繰り返し脳に与えることによって、文字列を一文字ずつ読むというより、まとまりとして捉えイメージ先行型で処理を行うよう働きかけることができると思われます。
色んな文献を読みましたが、フラッシュカードレッスンは長時間ぶっ続けて行ったとしてもあまり効果が出ないようです。そうなんでしょうか?(笑)
このレッスンの特徴
コレクションしたトピックのフレーズが、母語、学習言語の双方から表示され、それに対応する訳語をイメージして言い当て、それが正しかったかどうかを確認するという一連の流れとなります。
レッスンの流れ
コレクションの中からひとのフレーズが表示されます。制限時間はなく、訳語が頭の中に浮かぶまでずっとフレーズを見られますし、タップすれば何度でも発音を確認することができます。
画面下部の「答えを見る」をタップすれば回答が表示され音声も再生されます。
学習言語が英語である場合、英語→日本語の出題もあれば、
日本語→英語の出題もされます。
ご覧の通り、答えの選択肢を選ばせるという操作はまったく要求されず、脳内に思い浮かんだ答えと表示された回答が一致していたかどうかだけをチェックするという構成になっています。
もちろん最後に成績発表もあるにはあるのですが、このレッスンは一回ごとに一喜一憂するようりも、ある程度の瞬発力と正答率が両立するようなペースでレッスンを継続し、ひとつのコレクションの学習達成度を向上させることを目指すのに良いのではないかと感じます。
まとめ
このレッスンは、言いたい時に、言いたい言葉が出てくるという体験へ最も近づけてくれる実践的なレッスンになっていると思います。
なぜなら、自分が口にしたい言葉の候補が答えとして表示されることがないからです。まさに自分が勉強してきたことで勝負するという体験できます。これは実際に直面するシーンで嫌というほど味わうことになります。
それまでの勉強量に応じてどこまで自分に定着しているかが測定できるので、これまでに紹介した各種のレッスンの最後の仕上げとして整え上げるのに最適だと思います。
次回は、皆さんの予想通り「オーディオレッスン」の紹介となります。今週末は公の奉仕でちょっと外国人に対して頑張ってみたいと思います。良い報告ができるよう祈りに含めていただければ嬉しく思います。
あまり知られていないかもしれないJWウェブページ
ニューヨーク州ブルックリンの旧世界本部を売却するにあたって、特別なウェブページが作られていたことに気がついている人は国内ではどれくらいいるのでしょうか。
このページです。JW.orgとはまた一味違うウェブデザインとなっていて大変興味深いです。コンテンツをそのまま転載してしまうと利用規約に違反してしまうので紹介するだけにします。
watchtowerbrooklynrealestate.com
すでに、売却は完了しましたが、ウェブページは残されています。
VIEW 360°PANORAMIC というところから、すばらしいランドスケープの360度写真なども見られますので、興味のある方はご覧ください。パソコンから見ることをおすすめします。
また現在売却計画を進めている別の地域の不動産情報のページもありますので、今回の記事の末尾に小さく紹介しておきます。
無駄を減らし、稼働率を上げ、できるだけ私達の寄付が無駄にならないような努力が払われているんですね。私達も大会のプログラムやミーティング用の資料などでペーパーレス化に可能な範囲で協力することで、出費を少しでも減らすことに協力したいと思います。
もしかしたら、これらのページは閉鎖されて見られなくなってしまうのでしょうか。
JWLanguage(Android版)を使いこなす 第9回 「聞く」のレッスン
読んで字のごとく「聞く」のレッスンはヒアリング学習です。
知らない単語はそもそも聞き取れません。たとえ字幕を表示させながら聞いたとしても理解できません。また、単語帳などでたくさん単語を覚えていても、間違った発音で覚えたものは聞き取ることができません。
その理由は、目や耳から入った情報と意味とを結びつけることができないからです。
たとえば、和製英語の発音しか耳にしたことがなければ、カプセル、マクドナルド、バニラという固有名詞を英語ネイティブが発音したときに、聞き取れないかもしれません。*1
また、中国語、ベトナム語、タイ語などの声調言語の場合、イントネーションが違うと意味も異なってくるので発音の勉強は特に重要です。*2これらの言語については発音の集中的な練習にワンシーズン費やしても良いと考えています。
「聞く」のレッスンを開始する
学習の始め方は、他のレッスンと同様です。コレクションを開いたら、緑地に白い文字で「レッスンを始める」と書かれた部分をタップして開始します。それから、画面下半分の「聞く」というレッスンをタップして選択します。
「聞く」のレッスンの特徴
まず、音声が再生されます。ですから、音声がよく聞き取れる学習環境が求められます。イヤホンを使っても良いと思います。
フレーズの選択肢には、コレクションには含めなかったものも含まれます。選択肢はすべて母国語ですから意味の分からないフレーズというものは無いはずですから、これは解答者を迷わせるためのしかけではないかと思われます。
おそらく、このレッスンの目指すところは、聴いた言葉の意味するところをどれだけ正確な(あるいは速く)意味に結びつけられるか、にあるのではないかと私は思います。
単なる聞き流しとは違うレッスン
見るのレッスンを紹介した時に、脚注でポツリとつぶやきましたが、俗にいう「聞き流すだけのトレーニング」は、本当の意味でのリスニング力はつきません。
なぜなら、そのフレーズ、そしてフレーズに含まれている単語の意味を理解せずにただ聞き流している場合があるからです。
好都合にも相手が全く同じフレーズで話してくれれば、聞き慣れたフレーズと同じことを言っていると気がつくかもしれません。ところが、少しイレギュラーな表現をされてしまうとたちまちわからなくなります。
私は外国語の群れに在籍していた時に奉仕でその現象を利用していました。
当時は、とある有名な観光地で街路証言を定期的に行なっていました。しかしそこは日本語会衆も自分たちの街路証言の区域として用いているエリアでもあったのです。
ですから、努力が重複しないよう、私達の群れは同じ言語グループの外国人旅行者にターゲットを限定して会話を始める必要がありました。
しかし、失礼ながら外国人のような容貌の日本人旅行者もよくいます。
アジア人同士ですから、見間違えてしまうことは仕方がないのですが、とにかくこちらから話しかけなれば始まりません。それで個人的に第一声は日本語で次のように語りかけるようにしていました。(今は別の方法で見分けています。)
「あのう、すみません、地元の方でしょうか」
この言葉に対する反応の仕方で証言を調整していました。
反応1「ええ、そうですが、何か?」
→ ああ、運悪く(笑)その方は日本語ネイティブでした。この場合、適当な質問をしたりして自然な形でその場を立ち去ることになります。
反応2「いいえ、違います。私は○○人です。」
→日本語を心得た外国人。日本語能力が要求される環境におられるのかもしれない。日本語での証言も受けているかもしれないため、証言に移ると反応が早いこともあるが、後はその人次第。
反応3「無言で首を傾げる(または片言の日本語が帰ってくる)」
→日本語初級者。この場合、彼らの国の言語で証言を開始することで有効的な会話を楽しむことができ良い結果になることが多い。つまりフレッシュな反応を期待できる。これもその後が続くかどうかはその人次第。
さて、最後のグループに属する人はなぜすぐに反応できなかったのでしょうか。その理由は、質問に含まれていた「地元の方」という語彙にあります。
多くの旅行者向けガイドには、「あなたは日本人ですか?」「あなたの国はどちらです?」という表現はおそらく収録されています。でも、「地元」そして「~の方」という複合表現は、日本語ネイティブか正式な日本語教育をある程度受けている人でないとまず理解できません。
それが相手を見分ける手がかりとなりました。
まとめ
聞いたフレーズの意味を理解するには、そのフレーズに含まれるすべての語彙の意味と発音を理解している必要があります。
この「聞く」レッスンで正しい発音を耳にして、正しい意味をイメージできるようになりましょう。
そうすれば、次は、聞いた、あるいは見たフレーズの意味をノーヒントで頭の中に思い描くトレーニングの段階に入ります。そのためのレッスンが次回紹介する「フラッシュカード」レッスンです。
それでは、次回をお楽しみに。
JWLanguage(Android版)を使いこなす 第8回 レッスンメニュー「組み合わせる」について
組み合わせる、のレッスンは、前回解説した「見る」のレッスンの発展形です。それで少なくとも「見る」のレッスンと同程度以上の学習負荷がかかります。
「組み合わせる」レッスンの特徴
日本語話者が英語を学習言語とした場合、「見る」のレッスンでは「日本語」が表示されたら「英語」の選択肢が、「英語」が表示されたら「日本語」の選択肢がランダムに表示されました。
「組み合わせる」は少しアプローチが異なります。「見る」との最大の違いは、問題すべてが、選択肢ともなっていることです。左半分に第一言語、右半分に学習言語が表示されます。
すべての項目を組み合わせることで一回のレッスンが終了し、成績が表示されるのは「見る」のレッスンと同じです。
実際に練習するとわかりますが、「組み合わせる」では、第一言語(母国語)、学習言語どちらからでも選択できるという特徴があります。
とりあえず、わかるフレーズから潰していくことができてしまうために、後半になればなるほど難易度は下がってしまいます。
そのようなわけで「組み合わせる」のトレーニングは、よく似た表現の使い分けを覚えたい場合や、同じ場面で別の言い方の練習用として用いるのが良いのではないかと思います。
英語など馴染み深い言語であれば、次のスクリーンショットのように同じ表現を含むフレーズを集中的に練習するにも使っています。
上は、「聖句を紹介した後で」というコレクションを作り、それから「組み合わせる」でレッスンを始めた時の画面です。選択しながら、声に出し、徹底的に重要表現を叩き込んでいきます。
このように、1つの場面で色々な表現を使い分けることができるようになると単調さが軽減されるので自分も相手ももっと楽しく会話することが出来るようになります。
「組み合わせる」のトレーニングは、韓国語やタイ語、ヒンディー語、ミャンマー語、アラビア語など用いられてい文字そのものが日本人にとって識別しにくい言語のとき、ポイントとなる文字の部分をより速く識別するトレーニングにうってつけだと思います。*1
次回は、「聞く」のレッスンの解説です。Android関係で私たちに役立ちそうなニュースを見つけたらそれもキャッチして紹介してみたいです。
寝不足でなんとなく眼圧が高いような気がするので、今日はこのへんで。
*1:日本語を学習している方であれば必ずひらがな・カタカナでつまづきますから「組み合わせる」レッスンで日本語を一生懸命勉強している人もいるのかなあと思います。さ」と「き」、「は」と「ほ」、「ソ」と「ン」、「ナ」と「メ」など似た形のかな文字がゴロゴロありますよね。