マルチウィンドウについて思ったこと
マルチウィンドウとは画面を分割して2つのアプリを同時表示させる機能のことです。スマホでは同時表示できるのは2つまでですが、タブレットはなんと4つまで表示可能です。実用的なのはやはり左右分割でしょうか。
ただし、Windowsパソコンと異なり、一つのアプリを複数起動することはできません。JWLibraryを2つ起動して、左半分で日本語版のものみの塔、右半分に簡易英語版のものみの塔を表示させる、という使い方はできないわけです。
さっそく、どんな表示になるかご覧ください。
左にJWLibrary、そして右にものみの塔オンラインライブラリが(GoogleChromeで)表示されています。調べる気満々の画面です。
「左右で使い分けるアレ、どうやったらできるのですか?」と聞かれることが多かったので、こういう使い方については関心が高いのかなと思い今回取り上げることにしました。*1
Androidのマルチウィンドウ機能
この機能はもともとAndroid6から実装されていましたが、開発者向けオプションから設定する必要があるいわば「隠し機能」のようなものでした。*2
今はAndroid7以降のバージョンの端末も増えてきましたし、Android8の噂もチラホラ聞こえてきましたので今後はもっと対応機種がもっと増えると思います。
マルチウィンドウは、画面に複数のアプリを表示することで、「一方の画面でコピーしたテキストを別の画面に貼り付ける(ペーストする)」や「ネットサーフィンを楽しみながら動画を閲覧する」といった、これまでできなかった様々な使い方が可能になると言われています。
マルチウィンドウに切り替える方法は機種によって若干操作方法が異なります。枚挙にいとまがないのでいちいち紹介することはできませんが、ナビゲーションバーのアプリ切り替えキーが関係した操作が多いようです。
使用してみた率直な感想
うーん、パソコンのような感覚で使おうとすると微妙ですね。そもそも決して大きいとまでは言えないタブレットやスマホの画面がさらに窮屈になってしまいます。マウス操作に制限がかかるバグが解消されるまでは、タッチペンがいるかも。
それでも、いちいちアプリ切り替えキーをタッチすることなく1画面でマルチタスクが行えることには一定の魅力を感じました。
どういう場面で使うか
すぐに思いついたのは、JWLibraryとノートアプリの同時起動です。これはずっとやってみたかったことですから嬉しいですね。
JWLibraryをOneNoteアプリと同時起動させた所。左のJWLibraryがスマホ版の表示に調整されていることに注目。
ただし、この使い方は、ブルートゥースキーボード必須になるかと思います。 フリック入力などでは文字入力画面が邪魔になるので厳しいでしょう。
発覚した問題点
まず、左右のアプリ間のコピペについての感想です。
前述のようにJW.orgやオンラインライブラリのテキストをコピーしてJWLibraryのコンテンツにメモとしてペーストすることは一応できました。
実際、便利そうに見えますが、注意点があります。
アプリによっては分割表示中にはすべての機能が使えない
これは痛い。どういうことかと言いますと、従来どおりの表示で操作すると こうなりますが、
分割表示中にはどうやってもこのメニューが出せません。
下のカラフルなGマークをタップすると、選択中のキーワードがGoogleの検索エンジンで検索されて新しいタブに表示されるのですが、不正確で偏向的な情報源も表示されますのでインターネット情報の識別や取扱いに不慣れな方は要注意とも言えます。
今回の総括
現時点でAndroidタブレットの売れ筋は8インチクラスが多いので、そのサイズの端末でこれをやるとなると、老眼の方には敬遠されそうです。
ただし、16:10や16:9の横長のAndroidタブレットであれば、横幅に余裕もありますからしっくりしそうです。
アプリのメニューバーもシングルウィンドウより省略された表示となりますので、いずれにしても習熟度の高くない方はかえってまごつきそうです。
今の段階では、使う場面が限定的ですし、自分一人で文字やアプリ画面の大きさの調整ができるAndroid中級者以上の方以外には無理に勧める理由はなさそうかな、と思っています。