JWとAndroid

Android端末を使いこなしたい兄弟姉妹たちのために操作説明や提案などを書いています。

コラム 第十三回 AndroidがWindowsを抜いて思ったこと

2017年4月3日

兆候はありましたが,とうとうAndroidWindowsのシェアを追い抜いてオンラインでは最も用いられているOSになりました

これについては,GIGAZINEさんの記事がわかりやすいです。

gigazine.net

 

     OSやブラウザのシェア争いは,贔屓のスポーツチームがリーグ優勝したりするのとは意味合いが違うので,めでたくも嬉しくもなんともないのですが,愛用者の一人としては黎明期から長年付き合ってきて,学ばされ,また苦しめられてもきたOSがここまで普及したのは感慨深いものがありますね。

 

     あとは最新バージョンのAndroidOSが毎年手元の端末にちゃんと適用されるようになってくれて,問題なく動作してくれさえすれば,嬉しいのですけれども。。。

 

     いずれにしても,手短な連絡や情報収集は我々の片手に収まる機器だけでほとんど事足りる世の中に変化したことを裏付ける結果と言えそうです。大部分のユーザーはモバイル機器で情報収集し,連絡を取り,個人的な投稿をする世の中になったのだと思うと,隔世の感を禁じえません。*1

   

 

読書スタイルにも変化が?

 

     クリスチャンとして献身する前は私自身もかなりの読書好きでした。小説版刑事コロンボシリーズや星新一先生の作品はほとんどすべて買って読みました。今はもう老眼も進み,物語を読む時間はとれませんが,基本的に文字を読むのは抵抗がなく,ドラッグストアで勝手に袋に入れられている情報誌や,市の広報誌ですら楽しく読んでいます。

 

     さて,読書は誰もが好きだというわけではなく,とりわけ挿絵も写真もごく限られたほぼ活字だけの世界を楽しむとなると,語彙と想像力と思考力を駆使しなければ娯楽として成立させるのに苦労します。

 

     忙しく疲れきった現代人にとって,スキマ時間を使って,断片的に見たり聞いたりする,という習慣がついてしまうと,ひとまとまりの薄い雑誌でさえ,読み通すのがやっとという方も多いと思います。*2

 

     残念ながら,ジャンルを問わず,活字を読みたがらない人は増えているようです。全体的な傾向として読書力が衰えてしまっているのでしょうか。

    

newsphere.jp

 

     私がもし,今の世代として生まれて,従来スタイルの読書習慣を構築できないまま成長期を迎えてしまったのであれば,紙媒体の出版物をポンと一冊渡されるよりも,自分が興味深く思った一つの記事(もしくは一連のシリーズ)だけをスマホでチョイチョイっと読むほうが敷居が低く感じたかもしれません。

 

     私も奉仕者の端くれですので,マテリアル(実物)としての印刷物を配布するのはもちろん嬉しいのです。また,実際に現物を渡したために良い結果になることもありました。それでも目指すところは,単に配布することではなく,会話を交わすことにあります。最近もこんな記事を討議したのは記憶に新しいところです。 

    

     リンクを紹介したり,ビデオクリップを見せることが雑誌を配布することと同じようにみなされるのは本当に嬉しく思います。

 

     豚に真珠という聖書の有名な格言があります。これを,逆に考えると,真珠の価値がわかる人間味のある人もいるという見込みもあると言えそうです。Android端末を使う人の中にも「真珠(神聖な物事)」の価値がわかる人がきっとまだいると思います。

  

 

 

*1:

個人的な話ですが,最近就職先が増えたために,自動車通勤以外に電車通勤もしなければならないくなりました。人混みに巻き込まれますと,いやぁ一般の方は意外とAndroidユーザーの方もいるんだなぁと思いました。格安SIMの利用者が増えているせいかもしれませんね。

     これまたエチケット上問題があるので,画面までは注視しませんが電子ブックリーダーで読書している方も見かけましたし,iPadで日経らしきものを読んでいる方も多いです。学生さんは同調圧力が強いのか,右も左もiPhoneばっかりですね。iPhoneAndroidよりゲームに向いているそうですが,高級端末がコミュニケーションツール兼ケータイゲーム機のような使われ方をされているのを見てしまうと「高い玩具だな」というシニカルな感想をついつい抱いてしまいます。

*2:人々の読書スタイルが変化していたことに気づいていたのでしょうか。ものみの塔聖書冊子協会の文書は,もう随分前から,平易な語彙が増え,翻訳の質が向上し,簡潔かつ凝縮された内容となっています。「ものみの塔」誌は一般用バージョンと研究バージョンに分割され,言語によってはさらに簡易版(シンプリファイドエディション)が追加されています。目ざめよ!誌に至っては,レイアウトやフォントが工夫され,純粋な文字数は前世紀のものと比較すると半減したのではないかと思えるほどです。