コラム 第五回 えっ?集会中にオンラインライブラリ?!
私の属するエリアだけなのかもしれませんが,あちこちの会衆で,集会中にものみの塔オンラインライブラリで聖書を開きつつ,同時に印刷版の研究用出版物を見るというハイブリッドなスタイルをとっている方々をちらほら見かけます。膝の上が大変なことになっています。
私にはわからない何らかの事情があるのかもしれませんし,どんな使い方をするかは個人の自由なのですが、このスタイルは見ていて違和感を感じます。
「モップをホウキの代わりに使いながら掃き掃除を頑張っている人」をイメージしてみてください。実際にそんな使い方をする人がいるかどうかはさておいて「エッ!?そういう使い方する?」というモヤモヤ感がしませんか?なるほどそういう使い方もやろうと思えばできなくもないですが、道具本来の用途・設計からはズレています。そのため効率も良くなく,余分な負担がかかっています。
ものみの塔オンラインライブラリがJWLiblaryよりも苦手な点がいくつかありますので,次に記しておきます。
①レスポンスが遅く,通信不可能な場所では使えない
ものみの塔オンラインライブラリ(以下オンラインライブラリと略します)はブラウザ(ChromeやSafari)上でインターネット上のデータをオンライン(通信すること)で参照して手元の端末に表示させています。
何を表示させるのもいちいちネットワークで通信し,通信が完了してからデータを表示しますので操作や画面表示がどうしてももたつきます。ウェブブラウザの扱いに不慣れな方がディスカッションの最中に使った場合、プログラムの進行についていくのが難しくなるかもしれません。
そしてWi-Fi設備のない集会場で,かつ通信キャリアのサービス圏外ではオンラインライブラリは利用できないためわざわざタブレットを持参した意味がありません。
②扱われている内容から思考がそらされるおそれがある
オンラインライブラリは主に調べ物をするための調査用ツールのひとつです。*1
とはいえ,講演者の話した経験の出典をその場で検索し始めたり,ある論題が過去の出版物でどう扱われたかを興味本位で調べ始めてしまう人も見かけました。すぐに調べることができてしまうという便利さが仇となっています。
せっかく集会に出席しているのですから,私としてはプログラム中は提供されるプログラムそのものから益を得てほしいと願っています。随分前の地区大会の実演で扱われていた記憶があるのですが,オンラインライブラリでそのような付け焼き刃の調査をするよりも,事前に予習で調査を済ませて考え抜かれたコメントをするのが最善です。コメントをする時も十分に黙想して集会に臨んでこそ研究主題にピントが合った素晴らしいコメントができるのではないでしょうか。
③JWLibraryアプリひとつで用が足りる
ぜひJWLibraryの使い方に習熟しましょう。これさえあれば集会中に別の他の資料を持参しなければならないという必要はほとんど無いでしょう。一つの画面で聖句も,歌の本も,参考資料も見ることができます。持ち物を減らすことができた兄弟は奥さん姉妹の荷物も余分に持ってあげられるかもしれません。
集会中に単に聖句を見るという用途であれば,視聴閲覧を主要な用途として開発されたJW Libraryを使うほうがずっとスマートに扱えますよ(^o^)
というわけで,別の連載記事
JWLibrary(Android版)を使いこなすシリーズをお楽しみに!!
*1:集会中や聖書レッスン中にものみの塔オンラインライブラリをお使いの方は「リサーチツールで霊的な宝を探す」のビデオで調査用ツールの特徴と違いに注目し,それぞれの道具を使っている場面に注目してみましょう。