JWとAndroid

Android端末を使いこなしたい兄弟姉妹たちのために操作説明や提案などを書いています。

コラム 第三回 Androidには当たり外れがある

     Androidは色々なメーカーから無数のAndroid端末が販売されています。画面サイズも本体の性能も価格もまちまちです。このように選択肢が多いので「皆さん好きなのを買っていいですよ」と言いたいところなのですけれども、残念ながらそうはいかないのです。

 

     今回の投稿のタイトルのように,Androidタブレットは機種によって出来不出来がかなり大きい,つまり当たり外れが激しいからです。

 

     「Androidはもうコリゴリ」「買って後悔している」というJWがいたら,十中八九低性能の「入門機」を買ってしまったがゆえの失敗と考えてよいでしょう。*1

 

     低価格・低性能のAndroidタブレットは、安かろう悪かろうを地で行くおもちゃレベルのものと考えましょう。店員が勧めてきたとしても買わないほうが無難です。操作に慣れていない購入直後はギリギリ動作するので性能不足に気づきにくいのですが、アプリをインストールし、実際に使い始めると、パワー不足の為カクツキやフリーズ(応答不能状態)に始終悩まされるようになります。嫌気が差すか、またお金を出してもう少しまともなタブレットを買い直さなければならなくなります。(授業で使い物にならない激安低性能Androidタブレットを導入した学校がニュースになっていました。)

 

     JWLibraryが快適に動作するAndroidタブレットの推奨性能は使う方の用途によって異なりますが概ね価格を参考にする事ができます。現在では,本体価格30000から40000円の中堅機であればミーティングやフィールドサービスでほとんどストレスなく使える事でしょう。それより高価なものももちろん良いのですが,消耗品であるタブレットにどこまで支出できるかはご自身の価値観やお財布事情との兼ね合いになります。

 

               特別に贔屓しているわけではありませんが,2017年現在では,Huawei社のタブレットが納得の性能とお求めやすい価格でかなりお得感があります

 

     JW.orgのサポート情報では、JWLibraryはAndroidのバージョンが2.3以降の端末で動作します。ですが日本国内ではバージョン5.0以前のものはすでに性能的に化石のような機種が多くも安全面からもおすすめできません。またAndroidは6.0以降からセキュリティが強化されているので,できるだけ新しい機種を選びましょう。

 

     余談ですが、Google Playへのアクセスを禁止している国への移転を考慮しておられる方、手話会衆でろう者向けのビデオをよく再生される方,主にPDFファイルを用いる方,iPhone所有者はiPadのほうが都合が良い場合もあると思います。

 

基本的には以下の質問にハイと解答した回数が多い方ほどAndroidをオススメしたいです。

     

     メーカーのホームページや,インターネットの通販ショップなどでは,公表されている性能データで機種を比較して絞り込んでいくことができます。単に値段で比較するよりもさらに確実性があがります。*2

 

     最後に,JW向けAndroidタブレットのそれぞれのパーツの推奨仕様を記しておきます。

 

液晶パネルについて

8インチが見たり携帯したりするうえでベストサイズです。老眼の方は10インチのほうが楽だと思いますが,持ち運びが大変かもしれません。

基本的には画面のサイズよりも解像度(画面のキメの細かさ)を気にされたほうが良いと思います。サイズが大きくても解像度が足りないと漢字や楽譜や地図が見づらくなります。

フルHD(フルハイビジョン)もしくは2Kと呼ばれる規格以上のものを選びましょう。

2Kとは2000という意味ですので,カタログに記載されている長辺方向の画素数が1920以上あれば合格です。

 

画面の縦横比について

出版物を縦方向のフルサイズで見たいという方は縦横4:3の比率の機種を選ぶと見やすいですが,それほど機種の選択肢がありません。

動画を重視する人は縦横16:10の比率の機種で横置きにした時に両サイドにスピーカーがあるものが理想的です。JW関係の動画を再生をさせた場合,同じ10インチでも16:10の画面比の機種は4:3の機種よりも再生画面が2回りほど大きくなります。

 

メモリについて

大きければ大きいほど並列作業がスムーズになります。使い慣れるに連れもたつきがどんどん気になると思いますので最低でも2GBはほしいです。3GB以上あれば私達の用途では何の不安もありません。

 

コア数について

JWLibraryがストレスなく動作するには少なくとも4つ以上搭載されていないと心細くフリーズする可能性も高くなります。6つ以上であれば不満はありません。

カタログには

2つ → デュアルコア,4つ → クアッドコア,6つ → ヘキサコア,8つ → オクタコ

と表記されます。

 

本体記憶容量(内部ストレージ)について

microSDに対応したAndroidであれば16GBでも大丈夫ですが,32GBあればそれだけアプリをたくさんインストールできます。

 

microSDについて

大部分のAndroidタブレットはmicroSDカードで容量を追加できるのが強みです。

協会の電子的な霊的食物は一年でおよそ25GBくらいのデータサイズになります。

64GB以上のmicroSDXCカードに対応している機種を選ぶなら容量の心配をせずに済みます。動画を沢山保存される方は,microSDカードそのものの転送スピード(CLASS)も考慮しましょう。動画保存に適したCLASS10や 新規格・UHS-Iというものに対応しているカードは表面のどこかにそのように印刷されています。

抜き差し時のトラブルで故障することもあるので,容量の少ないカードを抜き差しするのではなく,余裕のある容量のカードを一枚だけ挿しっぱなしにして運用するほうが良いでしょう。

 

 

 

*1:このような"入門用"の安物Androidタブレットは、俗に「オンボロイド」「動作する産業廃棄物」と揶揄されています。「とにかく安い機種が欲しい」と言う気持ちも分かりますが、低価格と高品質の同時要求にも限度があります。

*2:カタログの商品情報には,専門的な語句や単位がたくさん出てきます。それらの意味するところが理解できる方と一緒に機種選びするか、実機を買った方のクチコミ・レビューを収集するとそのような失敗をかなり避けられるかと思います